ハメリアばなな

まだ何も知らない妹に、兄が優しく教えていった。ぎこちないキスのあと、「痛くないようにするから」と言ってくれたその声が、なぜかすごく安心できて……。ベッドの上、彼の手がゆっくりと私の身体を探っていく。初めて知る感覚、初めての熱、初めての鼓動。「こうすれば気持ちいいんだよ」兄の言葉に導かれて、少しずつ‘女’になっていく。

控えめな胸にコンプレックスを抱きながらも、愛らしさと大胆さを兼ね備えた妹。兄に対する彼女の無邪気な甘えは次第にエスカレートし、周囲には見せない大胆な一面を見せるようになる。「お兄ちゃんだけは特別だから」と言う彼女の言葉に隠された本音とは──。求めすぎる妹の行動に振り回される兄。果たして、二人の関係はどこへ向かうのか？ 兄妹の間に秘められた禁断のストーリーが今、動き出す。